ガラスビーズ

ASKA MASUDAのカラフルなバッグに使われているのは日本の高級ガラスビーズ。 日本のビーズは世界でトップクラスの品質で、色鮮やかで壊れにくく、粒の大きさがきれいに揃っています。 最初某国産の少し低ランクのビーズを使ってみましたが、出来上がりの見栄えはまったく違う物でした。

この日本産ビーズの品質に至るには、とても手の込んだ、多くの工程を経て作られています。 先月、世界トップシェアのビーズメーカーのファクトリーを訪問する事ができました。 山の麓にある広大な敷地の工場。そこでは毎日一日1億個のビーズが生産されています。

ビーズは窓やコップと同じガラスでできています。

まずはガラスの溶解炉で原料を20時間加熱。飴のようなとろりと溶かされたガラスの中央に空気を吹き込みながらゆっくり引っぱり、直径1、2mm、長さ30メートルの長さの管ができます。

こちらの写真はビーズになり損ねた細い管、色毎に保管し、再度溶かして違う色のビーズに生まれ変わります。

そしてその管をまず60cmに切断。そうめんのように束ねられ、並べられた細い管たち。

そして切断機を使ってビーズの大きさに細かくカットされるのですがこのカットの技術は熟練の工員の方しかできないそうです。カットされたビーズは約700℃の回転炉で炭の粉と共に加熱。 切断品の角を溶かして丸いビーズに成形します。 炭の粉はビーズ同士がくっつかない為のものだそうです。

それを水で洗浄してから、さらに溶解炉に入れ,表面を溶かしてつややかに仕上げます。

ほかにも品質向上の為、色々手間ひまかけているようですが、企業秘密とのこと。 私が使用している金や銀のビーズは黒のビーズにさらに本物の金や銀をメッキしたもの。 時価と連動しているので値段は上がる一方です。 銀のビーズはカラフルなものの4倍、金は6倍以上も。

色は数えきれないほどの種類が有り、お客さんの要望でオーダーメイドもできるとのこと。色出しの技術も日々進歩を遂げているそうです。

小さいシンプルなビーズがひとつひとつこんなに手間をかけて作られていたなんて。

もっともっと素敵なバッグにどんどん変身させてあげたいですね〜。